検証 移動平均線を使用した株のトレード 任天堂(7974)

2023/01/19

移動平均線

目次
検証 移動平均線 株 トレード

移動平均線を使用した株のトレード

以前読んだ下記の本に、移動平均線を使用した株のトレードが紹介されていました。
タイトル 株で儲ける! 損切りの一番やさしい教科書
著者 テクニカル分析研究会
ISBN-13 978-4297121426

トレードの条件は、以下の通りです。
  • 移動平均線を株価が下から上に突き抜けたら「買い」
  • 移動平均線を株価が上から下に突き抜けたら「売り」

非常に単純な手法なので、どの程度の結果が得られるのか気になったたため、実際にデータを使用して検証してみました。

検証条件

検証条件を下記に示します。
  • トレード条件は、上記のものを用いる
  • 移動平均の期間は25日とする
  • 「買い」の詳細条件は次の通り
    • 条件A and 条件B
    • 条件A: 前日の終値 < 前日の移動平均の値
    • 条件B: 当日の移動平均の値 < 当日の終値
  • 「売り」の詳細条件は次の通り
    • 条件C and 条件D
    • 条件C: 前日の移動平均の値 < 前日の終値
    • 条件D: 当日の終値 < 当日の移動平均の値
  • 株価データは「任天堂(7974)」を使用する
  • 株価データの期間は2003年1月から2023年1月の20年間とする
  • 買い値および売り値は条件成立日の終値とする
  • 売買単位は100株とする
  • トレードによる手数料、税金は無視する

検証結果

検証結果を下記に示します。
売買数 成功数 成功率 損益
2003 13 1 8% -29,600
2004 14 4 29% 0
2005 16 4 25% -2,800
2006 17 4 24% 18,800
2007 10 4 40% 322,000
2008 13 1 8% -167,500
2009 16 4 25% -50,500
2010 10 2 20% 39,000
2011 14 2 14% -36,900
2012 10 3 30% 7,500
2013 12 5 42% 13,600
2014 9 5 56% 26,350
2015 10 1 10% 33,350
2016 18 3 17% 9,350
2017 15 3 20% 75,250
2018 10 2 20% -26,100
2019 16 4 25% -1,950
2020 7 3 43% 138,600
2021 16 4 25% -134,100
2022 19 5 26% -67,500
損益: [円]

やっぱり、という結果の様に感じています。
成功率も低いですし、損益も良くありません。

ちなみに、損益が322,000円となった2007年の日足チャートの終値と25日移動平均を以下に示します。
2007年 任天堂 日足チャート 25日移動平均線
2007年 任天堂 日足チャートの終値と25日移動平均線

縦軸が金額(単位: 円)、横軸が年月になります。

2007年の日足チャートの終値と25日移動平均は、緩やかな右肩上がりとなっているため、損益合計がプラスになったのも納得です。

また、損益が-167,500円となった2008年と、-134,100円となった2021年の日足チャートの終値と25日移動平均を以下に示します。
2008年 任天堂 日足チャート 25日移動平均線
2008年 任天堂 日足チャートの終値と25日移動平均線

縦軸が金額(単位: 円)、横軸が年月になります。

2008年の日足チャートの終値と25日移動平均を見ると、緩やかな右肩下がりとなっていることが分かります。
2021年 任天堂 日足チャート 25日移動平均線
2021年 任天堂 日足チャートの終値と25日移動平均線

縦軸が金額(単位: 円)、横軸が年月になります。

2021年の日足チャートの終値と25日移動平均を見ると、長い期間で持ち合いの状態が続いていることが分かります。

このような相場環境では、移動平均線が横に伸びる一方で、株価は上下を繰り返すため、単純な移動平均線の上抜け、下抜けによる株のトレードは成績が悪くなります。

そこで、もう少し敏感に株価に追従する10日での移動平均を用いた検証を行ってみました。

追加検証 移動平均の期間を25日から10日に変更

10日移動平均を使用した場合の検証結果を下記に示します。
売買数 成功数 成功率 10日 損益 25日 損益
2003 22 8 36% -11,800 -29,600
2004 28 9 32% -1,300 0
2005 18 5 28% 13,500 -2,800
2006 20 9 45% 49,400 18,800
2007 18 10 56% 269,900 322,000
2008 22 7 32% -211,700 -167,500
2009 25 5 20% -147,300 -50,500
2010 22 6 27% 44,800 39,000
2011 18 5 28% -24,800 -36,900
2012 23 6 26% -8,200 7,500
2013 17 5 29% 31,700 13,600
2014 23 7 30% 25,450 26,350
2015 18 6 33% 75,850 33,350
2016 22 6 27% 70,050 9,350
2017 21 6 29% 121,450 75,250
2018 17 6 35% -32,300 -26,100
2019 26 9 35% 37,550 -1,950
2020 16 5 31% 170,700 138,600
2021 26 11 42% -31,200 -134,100
2022 23 8 35% -33,900 -67,500
損益: [円]

先ずは、損益が改善した2017年の日足チャートの終値と10日移動平均を以下に示します。
2017年 任天堂 日足チャート 10日移動平均線
2017年 任天堂 日足チャートの終値と10日移動平均線

10日移動平均が終値に程よく追従し、緩やかな右肩上がりの特性を描いていることが分かります。

続いて、損益が悪化した2009年の日足チャートの終値と10日移動平均を以下に示します。
2009年 任天堂 日足チャート 10日移動平均線
2009年 任天堂 日足チャートの終値と10日移動平均線

終値および10日移動平均がもみ合っている状態であることがグラフから確認できます。

やはり、順張りの移動平均を使用するトレードでは、もみ合い相場で損益が悪化するのはやむを得ないと思います。

(参考)検証データについて

今回の検証で使用および作成したデータは、以下のGitHub Pagesに公開しています。

https://4affiuser.github.io/data/trade/moving_average/トレード_移動平均_1_任天堂_検証データ.xls

自己紹介

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株式トレード歴は15年以上、専業株式トレーダーになって5年以上、今も現役で活動中

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