検証 MACDを使用した株のトレード その5 任天堂(7974)

2023/03/05

MACD

目次
検証 MACDを使用した株のトレード その5 任天堂(7974)

今回のMACDヒストグラムを使用した株のトレード手法の検証

前回のMACDヒストグラムを使用した株のトレード手法の検証は、MACDヒストグラムがしきい値を超えない場合は売買せず、しきい値を超えた場合でも売買は1回のみ、という内容でした。

そこで、今回の検証は、売買条件が成立した場合は、追加の売買を何回でも実施する条件で行ってみることにしました。

検証条件

検証条件を以下に示します。
  • 「買い」条件: 条件A and 条件B and 条件C
    • 条件A: 前日のMACDヒストグラム < 前々日のMACDヒストグラム
    • 条件B: 前日のMACDヒストグラム < 当日のMACDヒストグラム
    • 条件C: 当日のMACDヒストグラム < しきい値 * (-1)
  • 「売り」条件: 条件D and 条件E and 条件F
    • 条件D: 前々日のMACDヒストグラム < 前日のMACDヒストグラム
    • 条件E: 当日のMACDヒストグラム < 前日のMACDヒストグラム
    • 条件F: しきい値 < 当日のMACDヒストグラム 
  • しきい値は正の実数とする
  • 売買条件成立時は、既に「買い」あるいは「売り」実施中であっても追加で売買を実施する
  • MACDの期間設定は、短期12日、長期26日
  • MACDシグナルの期間設定は、9日
  • 株価データは「任天堂(7974)」を使用する
  • 株価データの期間は2003年1月から2023年1月の20年間とする
  • 買い値および売り値は条件成立日の終値とする
  • 売買単位は100株とする
  • トレードによる手数料、税金は無視する

検証結果

しきい値を10, 20, 30, 40とした場合の検証結果を以下に示します。

しきい値 = 10の場合


しきい値10 複数回 しきい値10 1回
2003 31,500 15,300
2004 49,500 24,800
2005 0 0
2006 -41,100 22,300
2007 -675,300 -289,300
2008 -425,300 -369,500
2009 22,200 -21,100
2010 11,600 -29,400
2011 67,600 22,200
2012 -50,900 -28,500
2013 27,500 -24,400
2014 116,550 86,650
2015 -111,550 -98,600
2016 706,150 267,300
2017 -173,550 -52,150
2018 527,200 193,100
2019 -227,900 46,300
2020 263,800 -40,200
2021 61,800 26,100
2022 116,500 7,500
合計 296,300 -241,600

「しきい値10 複数回」が今回の検証結果を示しており、下記の各しきい値についても同様です。

また、「しきい値10 1回」は、前回の売買回数を1回に限定した検証結果を示しており、下記のしきい値についても同様です。

上記の検証結果の比較から、複数回の売買を実施した方が、投資成績は改善されることが確認できました。

しきい値 = 20の場合


しきい値20 複数回 しきい値20 1回
2003 0 0
2004 0 0
2005 0 0
2006 0 0
2007 81,500 -34,100
2008 -375,800 -287,500
2009 -35,100 -63,300
2010 24,600 -3,400
2011 57,800 50,100
2012 0 0
2013 0 0
2014 60,700 4,050
2015 337,250 89,000
2016 350,800 275,800
2017 -93,750 -53,850
2018 384,900 131,300
2019 272,200 174,100
2020 238,400 -47,600
2021 9,000 37,500
2022 198,400 2,200
合計 1,510,900 274,300

MACDヒストグラムに対するしきい値を20とした場合、売買条件成立時の売買を全て実施すると、大幅に投資成績が改善することが確認できました。

しきい値 = 30の場合


しきい値30 複数回 しきい値30 1回
2003 0 0
2004 0 0
2005 0 0
2006 0 0
2007 206,500 5,000
2008 -524,800 -341,500
2009 62,800 11,100
2010 135,800 121,600
2011 0 0
2012 0 0
2013 0 0
2014 295,600 162,150
2015 228,100 92,400
2016 100,700 2,200
2017 178,850 132,250
2018 -47,600 38,600
2019 29,900 80,800
2020 159,000 -2,800
2021 -35,400 98,500
2022 262,600 207,600
合計 1,052,050 607,900

しきい値を30とした場合でも、投資成績の改善が確認できました。

ただし、改善の度合いはしきい値を20とした場合の方が高いことも分かりました。

しきい値 = 40の場合


しきい値40 複数回 しきい値40 1回
2003 0 0
2004 0 0
2005 0 0
2006 0 0
2007 191,000 21,000
2008 -622,800 -375,500
2009 57,500 12,500
2010 -82,600 -67,000
2011 0 0
2012 0 0
2013 0 0
2014 0 0
2015 0 0
2016 178,700 146,150
2017 212,350 165,750
2018 -74,100 -101,800
2019 -15,500 -15,500
2020 -277,500 -140,500
2021 140,400 137,700
2022 272,100 248,400
合計 -20,450 31,200

しきい値を40とした場合、投資成績が悪化することが確認できました。

念のため、しきい値を19, 21とした場合の2003年から2022年における損益の合計を以下に示します。
  • しきい値 = 19: 1,320,900円
  • しきい値 = 21: 1,477,050円

こうした検証結果から、MACDヒストグラムに対するしきい値は20が最良であることが確認できました。

しかし、しきい値を20とした場合でも、投資成績は満足できるレベルではありません。

このため、引き続き、様々なトレード手法を検証していきたいと思います。

(参考)検証データについて

今回の検証で作成したExcelデータは、以下のGitHub Pagesに公開しています。

https://4affiuser.github.io/data/trade/MACD/トレード_MACD_5_任天堂_検証データ.zip

自己紹介

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株式トレード歴は15年以上、専業株式トレーダーになって5年以上、今も現役で活動中

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