検証 MACDを使用した株のトレード その4 任天堂(7974)

2023/03/02

MACD

目次
検証 MACDを使用した株のトレード その4 任天堂(7974)

振り返り MACDヒストグラムを使用した株のトレード手法の検証

これまでのMACDヒストグラムを使用した株のトレード手法に関する結果は、次の通りです。
  • 検証 MACDを使用した株のトレード その2 任天堂(7974)
    • MACDヒストグラムの下降から上昇への転換点で「買い」、上昇から下降への転換点で「売り」を行う
    • MACDヒストグラムのノイズ(ランダムな増減)を拾ってしまうため、損失が増える結果となった
  • 検証 MACDを使用した株のトレード その3 任天堂(7974)
    • MACDヒストグラムのノイズを避けるため、MACDヒストグラムの上昇、あるいは、下降が連続した後の転換点で新規売買を行う
    • MACDヒストグラムの上昇、あるいは、下降が連続するのを待つため、売買のタイミングが遅くなり、損失が増える結果となった

MACDヒストグラムの下降から上昇、あるいは、上昇から下降したタイミングで新規売買するのは良いと思います。

しかし、MACDヒストグラムが-50程度まで下降した後に上昇に転じた株価の状況と、MACDヒストグラムがゼロ近辺で下降から上昇に転じた株価の状況は、全く異なる可能性があります。

そもそも、MACDヒストグラムは、MACDからMACDシグナルを引いたものです。
  • MACDヒストグラム = MACD - MACDシグナル

つまり、MACDヒストグラムがゼロ近辺の状態は、MACDとMACDシグナルがゴールデンクロス、あるいは、デッドクロスした直後となります。

こうした○○クロスのダマシを考慮した場合、MACDヒストグラムがゼロ近辺で売買を行うのは避けた方が良いのではないか、と考えました。

そこで、今回の検証では、MACDヒストグラムのノイズを抑えるために、次の条件で売買を行うことにしました。
  • 「買い」条件: 条件A and 条件B and 条件C
    • 条件A: 前日のMACDヒストグラム < 前々日のMACDヒストグラム
    • 条件B: 前日のMACDヒストグラム < 当日のMACDヒストグラム
    • 条件C: 当日のMACDヒストグラム < しきい値 * (-1)
  • 「売り」条件: 条件D and 条件E and 条件F
    • 条件D: 前々日のMACDヒストグラム < 前日のMACDヒストグラム
    • 条件E: 当日のMACDヒストグラム < 前日のMACDヒストグラム
    • 条件F: しきい値 < 当日のMACDヒストグラム 
  • しきい値は正の実数とする
  • 新規売買は1回とする
    • 「買い」あるいは「売り」を実行中に追加の「買い」あるいは「売り」条件が成立しても無視する

改めて、検証条件を以下に示します。
  • 売買条件は上記の通り
  • MACDの期間設定は、短期12日、長期26日
  • MACDシグナルの期間設定は、9日
  • 株価データは「任天堂(7974)」を使用する
  • 株価データの期間は2003年1月から2023年1月の20年間とする
  • 買い値および売り値は条件成立日の終値とする
  • 売買単位は100株とする
  • トレードによる手数料、税金は無視する

検証結果

しきい値を10, 20, 30, 40とした場合の検証結果を以下に示します。

しきい値 = 10の場合


売買数 成功数 成功率 しきい値10
2003 2 2 100% 15,300
2004 4 3 75% 24,800
2005 0 0 - 0
2006 8 5 63% 22,300
2007 11 5 45% -289,300
2008 9 3 33% -369,500
2009 8 3 38% -21,100
2010 8 3 38% -29,400
2011 9 6 67% 22,200
2012 4 1 25% -28,500
2013 8 3 38% -24,400
2014 6 5 83% 86,650
2015 8 4 50% -98,600
2016 10 8 80% 267,300
2017 8 4 50% -52,150
2018 14 11 79% 193,100
2019 10 8 80% 46,300
2020 7 3 43% -40,200
2021 10 8 80% 26,100
2022 13 7 54% 7,500

2003年から2022年における損益の合計は、-241,600円でした。

しきい値 = 20の場合


売買数 成功数 成功率 しきい値20
2003 0 0 - 0
2004 0 0 - 0
2005 0 0 - 0
2006 0 0 - 0
2007 10 6 60% -34,100
2008 9 4 44% -287,500
2009 4 1 25% -63,300
2010 6 3 50% -3,400
2011 6 5 83% 50,100
2012 0 0 - 0
2013 0 0 - 0
2014 1 1 100% 4,050
2015 6 4 67% 89,000
2016 8 6 75% 275,800
2017 6 4 67% -53,850
2018 12 9 75% 131,300
2019 6 4 67% 174,100
2020 7 3 43% -47,600
2021 10 8 80% 37,500
2022 9 5 56% 2,200

2003年から2022年における損益の合計は、274,300円でした。

しきい値 = 30の場合


売買数 成功数 成功率 しきい値30
2003 0 0 - 0
2004 0 0 - 0
2005 0 0 - 0
2006 0 0 - 0
2007 6 3 50% 5,000
2008 7 3 43% -341,500
2009 3 2 67% 11,100
2010 5 4 80% 121,600
2011 0 0 - 0
2012 0 0 - 0
2013 0 0 - 0
2014 1 1 100% 162,150
2015 4 3 75% 92,400
2016 4 2 50% 2,200
2017 2 1 50% 132,250
2018 6 4 67% 38,600
2019 6 4 67% 80,800
2020 7 3 43% -2,800
2021 8 6 75% 98,500
2022 7 6 86% 207,600

2003年から2022年における損益の合計は、607,900円でした。

しきい値 = 40の場合


売買数 成功数 成功率 しきい値40
2003 0 0 - 0
2004 0 0 - 0
2005 0 0 - 0
2006 0 0 - 0
2007 5 4 80% 21,000
2008 5 1 20% -375,500
2009 1 1 100% 12,500
2010 3 1 33% -67,000
2011 0 0 - 0
2012 0 0 - 0
2013 0 0 - 0
2014 0 0 - 0
2015 0 0 - 0
2016 3 3 100% 146,150
2017 1 1 100% 165,750
2018 3 1 33% -101,800
2019 1 0 0% -15,500
2020 4 1 25% -140,500
2021 7 5 71% 137,700
2022 4 4 100% 248,400

2003年から2022年における損益の合計は、31,200円でした。

全結果の比較


しきい値=10, 20, 30, 40およびしきい値を考慮しない場合の結果を比較したものを以下に示します。

しきい値10 しきい値20 しきい値30 しきい値40 しきい値なし
2003 15,300 0 0 0 18,400
2004 24,800 0 0 0 -13,500
2005 0 0 0 0 -8,300
2006 22,300 0 0 0 -55,400
2007 -289,300 -34,100 5,000 21,000 98,500
2008 -369,500 -287,500 -341,500 -375,500 101,900
2009 -21,100 -63,300 11,100 12,500 -47,100
2010 -29,400 -3,400 121,600 -67,000 73,800
2011 22,200 50,100 0 0 25,400
2012 -28,500 0 0 0 600
2013 -24,400 0 0 0 14,100
2014 86,650 4,050 162,150 0 35,650
2015 -98,600 89,000 92,400 0 78,250
2016 267,300 275,800 2,200 146,150 234,150
2017 -52,150 -53,850 132,250 165,750 -186,850
2018 193,100 131,300 38,600 -101,800 257,000
2019 46,300 174,100 80,800 -15,500 -69,700
2020 -40,200 -47,600 -2,800 -140,500 163,600
2021 26,100 37,500 98,500 137,700 -67,800
2022 7,500 2,200 207,600 248,400 64,900
合計 -241,600 274,300 607,900 31,200 717,600

上記の表において、「しきい値なし」がMACDヒストグラムのしきい値を考慮しなかった場合の検証結果を示しています。

非常に残念ながら、検証結果は、しきい値を考慮しない場合が、全ての年の損益の合計が最も高くなりました。

また、しきい値に関しては、設定値が30の場合が最も投資成績が良くなることが分かりました。

つまり、しきい値は低すぎても、高すぎてもダメということです。

ちなみに、今回の検証では、追加の売買を禁止しています。

このため、次回は、追加の売買を認めた場合の検証を行ってみたいと思います。

(参考)検証データについて

今回の検証で作成したExcelデータは、以下のGitHub Pagesに公開しています。

https://4affiuser.github.io/data/trade/MACD/トレード_MACD_4_任天堂_検証データ.zip

自己紹介

自分の写真
株式トレード歴は15年以上、専業株式トレーダーになって5年以上、今も現役で活動中

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