目次
記事の目的
以前の記事で、ドル・コスト平均法を使ったインデックスファンドへの長期投資が有効であることを確認しました。
今回の目的は、どのインデックスファンドに投資すべきかを明確にすることです。
前述の記事より、アメリカのインデックスファンドの成長性が高いことは分かっています。
そこで今回は、下記の4銘柄を比較し、ナンバーワンのインデックスファンドを明確にしたいと思います。
- NYダウ
- S&P500
- NASDAQ総合
- NASDAQ100
結論
- アメリカのナンバーワンインデックスファンドはNASDAQ100
今後も過去のデータに近しい状況になるのであれば、NASDAQ100に長期投資するのが良いです。
ただし、どうしても分散投資を行いたいのであれば、投資資金の一部をS&P500に振り分ける方法は一考の価値ありです。
過去データの入手方法
今回の検証で使用した4つのアメリカ株式指標における過去データは、インベスティング・ドットコムのウェブサイトよりダウンロードしました。
ウェブサイト上部の人気ページ欄にある「世界の主要株価指数」から下記の順でクリックします。
- 世界の主要株価指数 >> NYダウ >> 過去のデータ
- 時間枠を「月」に変更
- 期間を設定
- 「データをダウンロードする」をクリック
上記は「NYダウ」の過去データをダウンロードする方法ですが、その他の指標も「世界の主要株価指数」で選択可能です。
ちなみに、過去データをダウンロードするには、アカウント登録が必要となりますのでご注意ください。
(GoogleアカウントやFacebookアカウントは使用可能です。)
比較検証
検証方針
今回の検証方針を下記に示します。
- 使用する過去データの期間は1990年1月~2022年12月まで
- 一部、2023年1月まで
- 「月」単位での検証
- 米ドルでの検証(日本円ではないのでご注意ください)
- 検証する項目は下記の2点
- 投資タイミングによる影響
- 4銘柄に対する投資成績
投資タイミングによる影響の確認
下記のグラフは、投資タイミングにより2022年12月時点での投資資金が何倍になっているかを表しています。
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| インデックスファンドに対する投資タイミングの影響 |
グラフの横軸は「年月」、縦軸は「倍率」を表しています。
例えば、1990年1月にNASDAQ100に1ドルを投資した場合、2022年12月には54.17ドル(54.17倍)になっていました。
基本的に、投資タイミングが遅く(2022年12月に近く)なればなるほど、倍率は1倍に近づきます。
上記のグラフでも、その傾向は確認できます。
また、上記のグラフから、倍率が低下する年月があることが分かります。
- 2000年3月頃(ITバブル崩壊)
- NYダウ: 約3.0倍
- S&P500: 約2.6倍
- NASDAQ総合: 約2.3倍
- NASDAQ100: 約2.5倍
- 2007年10月頃(サブプライムローン問題)
- NYダウ: 約2.4倍
- S&P500: 約2.5倍
- NASDAQ総合: 約3.7倍
- NASDAQ100: 約4.9倍
ちなみに、上記の最悪なタイミングで投資を行った際の運用利率(複利)を概算すると、以下のようになります。
- 2000年1月に運用を開始し、2022年12月に3倍 → 運用利率(複利)は5.12%
- 2007年1月に運用を開始し、2022年12月に3倍 → 運用利率(複利)は7.60%
2007年1月から2022年12月までの期間を抜き出したグラフを以下に示します。
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| インデックスファンドに対する投資タイミングの影響(2007年~2022年) |
2007年10月のサブプライムローン問題以降、倍率はいったん上昇した後、2009年2月をピークに下降に転じています。
その後は、倍率が若干上下に揺れながら、右肩下がりとなっています。
さらに、コロナショック前の2019年1月から2022年12月までの期間を抜き出したグラフを以下に示します。
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| インデックスファンドに対する投資タイミングの影響(2019年~2022年) |
2020年2月のコロナショック以降は、倍率が1倍を下回るタイミングがあったことが確認できました。
続いて、運用利率(複利)について確認します。
1990年~2022年の1月に投資を開始し、2023年1月時点での運用利率(複利)を算出し、グラフにしたものを以下に示します。
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| インデックスファンドに対する投資タイミングの影響 運用利率(複利) |
グラフの横軸は「年月」、縦軸は「運用利率(複利)」を表しています。
基本的には、運用利率(複利)は5%以上を保持してきたことが確認できました。
例外は、ITバブル崩壊のタイミングとコロナショック以降のタイミングです。
ただし、コロナショック以降のタイミングに関しては、経過した時間が2年程度と短いため、運用利率(複利)のブレ幅が大きくなっています。
おそらく、10年後、20年後には、5~7%程度の運用利率(複利)が実現できていると予想されます。
それほどまでに、アメリカ経済は強いと考えられます。
4銘柄に対する投資成績の確認
2020年2月のコロナショックまでは、投資成績の良い順は次の通りでした。
- NASDAQ100
- NASDAQ総合
- S&P500
- NYダウ
しかし、コロナショック以降は順序が下記のように入れ替わりました。
- NYダウ
- S&P500
- NASDAQ総合/NASDAQ100
この状況を一時的とみるか、その後も続くと見るかですが、例えば、ITバブル崩壊後の倍率は以下のようになっています。
| 日付け | NYダウ | S&P500 | NASDAQ総合 | NASDAQ100 |
|---|---|---|---|---|
| 2000-01 | 3.03 | 2.75 | 2.66 | 3.06 |
| 2000-02 | 3.27 | 2.81 | 2.23 | 2.56 |
| 2000-03 | 3.03 | 2.56 | 2.29 | 2.49 |
| 2000-04 | 3.09 | 2.64 | 2.71 | 2.90 |
| 2000-05 | 3.15 | 2.70 | 3.08 | 3.29 |
| 2000-06 | 3.17 | 2.64 | 2.64 | 2.91 |
| 2000-07 | 3.15 | 2.68 | 2.78 | 3.03 |
| 2000-08 | 2.96 | 2.53 | 2.49 | 2.68 |
| 2000-09 | 3.11 | 2.67 | 2.85 | 3.06 |
| 2000-10 | 3.02 | 2.69 | 3.11 | 3.33 |
| 2000-11 | 3.18 | 2.92 | 4.03 | 4.36 |
| 2000-12 | 3.07 | 2.91 | 4.24 | 4.67 |
つまり、一時期は、NYダウの倍率がNASDAQの倍率を上回っていましたが、その後は再びNASDAQの倍率が伸びていきました。
過去のデータに基づいて判断するならば、投資成績の順位は良い順に下記のようになると考えられます。
- NASDAQ100
- NASDAQ総合
- S&P500
- NYダウ
まとめ
今回の検証は、資金をあるタイミングで一括で投資する手法でした。
しかし、ドル・コスト平均法による時間分散を行う場合は、投資するタイミングによる影響を抑えることが可能です。
また、今回の検証結果から、投資タイミングを2年程度ズラせば、どちらか一方が外れでも、もう一方は高い運用利率(複利)で運用できそうです。
念には念を入れて、2年毎に3回に分割する6年間の分割投資で、投資タイミングのリスクは回避できると考えられます。
そうであれば、ますますNASDAQ100がナンバーワンインデックスファンドと言えるでしょう。
検証データについて
今回の検証で作成したExcelデータは、以下のGitHub Pagesに公開しています。
https://4affiuser.github.io/data/indexfund/インデックスファンド比較_USA.xlsx





