目次
前回のおさらい インデックスファンドにドル・コスト平均法で長期投資
下記の記事にて、多数の投資本に紹介されている、インデックスファンドにドル・コスト平均法で長期投資した場合の結果を検証しました。
検証条件と結果を以下に示します。
- 検証条件
- 日興アセットマネジメント株式会社 上場インデックスファンド225
- 2001年8月末から、月末毎に10,000円にて上記インデックスファンドを購入
- 分配金は発生日(毎年7月8日)に再投資
- 検証期間は2001年8月末~2022年12月末までの約21年間
- 売買手数料および信託報酬、税金はとりあえず無視
- 検証結果
- 総投資額(購入金額合計): 2,570,000円
- 総資産額(2022年12月末時点): 5,911,177円
- 利率(複利、21年間): 4.05%
- 投資額対総資産額比率: 230.01%
今回は、上記の結果を改善する方法について、検討したいと思います。
検討1 「基準価額 < 購入単価」で購入金額を増やす
検討1では、基準価額と購入単価により、購入金額を増やす方法を検証します。
検証条件は、上記のものを使用しつつ、月末毎に10,000円にて上記インデックスファンドを購入する点のみを次の条件に置き換えます。
- 下記以外 → 10,000円
- 基準価額 < 購入単価 → 15,000円
これまで購入してきたインデックスファンドの購入単価より、新規に購入するインデックスファンドの基準価額が安い場合は、多めに購入することで、購入単価を下げるのが狙いです。
- 検証結果
- 総投資額(購入金額合計): 2,900,000円
- 総資産額(2022年12月末時点): 7,069,867円
- 利率(複利、21年間): 4.33%
- 投資額対総資産額比率: 234.79%
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| 検討1 投資金額比率 1:1.5 |
上図は、上場インデックスファンド225を購入した合計金額(総投資額)と総資産額の推移を表したグラフです。
縦軸が金額(単位: 円)、横軸が年月になります。
また、購入金額の条件を以下の様に変えた場合の利率(複利、21年間)と投資額対総資産額比率は、次のようになりました。
| 比率 | 利率(複利、21年間) [%] | 投資額対総資産額比率 [%] |
|---|---|---|
| 1.0 | 4.05 | 230.26 |
| 1.5 | 4.33 | 243.79 |
| 2.0 | 4.53 | 253.47 |
| 5.0 | 5.10 | 284.42 |
| 10.0 | 5.46 | 305.20 |
| 15.0 | 5.65 | 317.22 |
| 20.0 | 5.81 | 327.65 |
| 50.0 | 6.23 | 355.78 |
| 100.0 | 6.45 | 371.23 |
| 150.0 | 6.53 | 377.18 |
上記の比率とは、次の通りです。
- 下記以外 → X円
- 基準価額 < 購入単価 → Y円
- 比率 = Y/X
つまり、比率が1.5の場合は、10,000円と15,000円での投資を行った結果です。
上記の結果から、「基準価額 < 購入単価」の場合は、購入金額を増やすと投資成績が向上することが分かります。
参考までに、比率が15と150の場合での、上場インデックスファンド225を購入した合計金額(総投資額)と総資産額の推移を表したグラフを以下に示します。
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| 検討1 投資金額比率 1:15 |
- 比率が15の場合の検証結果
- 総投資額(購入金額合計): 5,800,000円
- 総資産額(2022年12月末時点): 18,398,520円
- 利率(複利、21年間): 5.65%
- 投資額対総資産額比率: 317.22%
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| 検討1 投資金額比率 1:150 |
- 比率が150の場合の検証結果
- 総投資額(購入金額合計): 30,890,000円
- 総資産額(2022年12月末時点): 116,509,625円
- 利率(複利、21年間): 6.53%
- 投資額対総資産額比率: 377.18%
検討2 「基準価額 < 購入単価 * (1 + x%)」で購入金額を増やす
検討1の手法は、基準価額が上昇する局面では、購入金額が増えないため、投資額の増加が抑えられます。
そこで、基準価額が上昇局面においても、購入金額を増やすことで、利率の改善ができないかを検討したいと思います。
検証条件は、検討1のものを次の条件に置き換えます。
- 下記以外 → 10,000円
- 基準価額 < 購入単価 * (1 + 10%) → 15,000円
つまり、基準価額が購入単価より若干高い状態であったとしても、購入金額を増やすというものです。
- 検証結果
- 総投資額(購入金額合計): 2,975,000円
- 総資産額(2022年12月末時点): 7,306,588円
- 利率(複利、21年間): 4.37%
- 投資額対総資産額比率: 245.60%
上記の条件において、10%を変更した場合の利率と投資額対総資産額比率は、以下の様になりました。
比率 1:1.5の場合
| x% | 利率(複利、21年間) | 投資額比率 |
|---|---|---|
| 0 | 4.33 | 243.79 |
| 10 | 4.37 | 245.60 |
| 20 | 4.41 | 247.45 |
| 30 | 4.41 | 247.65 |
| 40 | 4.41 | 247.49 |
| 50 | 4.39 | 246.67 |
その他の条件においても確認しましたので、結果を以下に示します。
比率 1:2の場合
| x% | 利率(複利、21年間) | 投資額比率 |
|---|---|---|
| 0 | 4.53 | 253.47 |
| 10 | 4.60 | 257.17 |
| 20 | 4.65 | 259.81 |
| 30 | 4.65 | 259.85 |
| 40 | 4.65 | 259.63 |
| 50 | 4.62 | 258.07 |
比率が1:2の場合は、基準価額が購入単価より+30%高い状態まで購入金額を増やすと投資成績が改善しますが、そこでピークを迎えることが分かります。
比率 1:10の場合
| x% | 利率(複利、21年間) | 投資額比率 |
|---|---|---|
| 0 | 5.46 | 305.20 |
| 10 | 5.64 | 316.45 |
| 20 | 5.59 | 313.62 |
| 30 | 5.56 | 311.33 |
| 40 | 5.49 | 307.07 |
| 50 | 5.42 | 303.11 |
比率が1:10の場合は、基準価額が購入単価より+10%高い状態まで購入金額を増やすと投資成績が改善しますが、それ以上は改善の効果が見られません。
比率 1:15の場合
| x% | 利率(複利、21年間) | 投資額比率 |
|---|---|---|
| 0 | 5.65 | 317.22 |
| 10 | 5.81 | 327.65 |
| 20 | 5.71 | 321.01 |
| 30 | 5.66 | 318.06 |
| 40 | 5.58 | 313.01 |
| 50 | 5.51 | 308.46 |
比率が1:15の場合も、基準価額が購入単価より+10%高い状態まで購入金額を増やすと投資成績が改善しますが、そこがピークです。
比率のバランスが悪い(x:yにおいて、yが極端にxより大きい)場合、検討2の手法ではあまり投資成績の改善ができないことが分かりました。
(参考)検証データについて
今回の検証で使用および作成したデータは、以下のGitHub Pagesに公開しています。
https://4affiuser.github.io/data/dollar_cost_averaging/ドル・コスト平均法_改善検討_日興_上場インデックスファンド225.xls




