検証 MACDを使用した株のトレード その2 任天堂(7974)

2023/02/24

MACD

目次
検証 MACDを使用した株のトレード その2 任天堂(7974)

振り返り MACDを使用した株のトレード手法の検証

前回、MACDを使用した株のトレード手法を検証しました。

検証結果は、次の通りでした。

売買数 成功数 成功率 MACD 損益
2003 20 2 10% -62,400
2004 26 8 31% -43,900
2005 16 7 44% 22,200
2006 26 2 8% -160,200
2007 26 9 35% -8,700
2008 25 9 36% -55,500
2009 17 6 35% -54,600
2010 17 7 41% 59,500
2011 14 8 57% 75,400
2012 19 7 37% 23,300
2013 18 6 33% -7,700
2014 19 8 42% 25,200
2015 21 7 33% -30,650
2016 23 5 22% -28,600
2017 20 7 35% 32,650
2018 20 6 30% -36,300
2019 12 8 67% 74,900
2020 13 6 46% 153,500
2021 15 9 60% 248,800
2022 19 6 32% -125,100

以前に行ったRSIを使用した株のトレード手法の結果と比べても、投資成績は悪いものでした。

そこで、今回は、MACDを使用した株のトレード手法の改善を検討したいと思います。

具体的には、MACDヒストグラムの増減を売買の条件に使用します。
  • 「買い」の条件: 条件A and 条件B
    • 条件A: 前日のMACDヒストグラム < 前々日のMACDヒストグラム
    • 条件B: 前日のMACDヒストグラム < 当日のMACDヒストグラム
  • 「売り」の条件: 条件C and 条件D
    • 条件C: 前々日のMACDヒストグラム < 前日のMACDヒストグラム
    • 条件D: 当日のMACDヒストグラム < 前日のMACDヒストグラム

上記の条件は、MACDヒストグラムが減少から増加に転じたタイミングで「買い」、増加から減少に転じたタイミングで「売り」を行うものです。

その他の検証条件は、前回のMACDを使用した株のトレード手法のものを流用することとします。

念のため、下記にその他の検証条件を示します。
  • MACDの期間設定は、短期12日、長期26日
  • MACDシグナルの期間設定は、9日
  • 株価データは「任天堂(7974)」を使用する
  • 株価データの期間は2003年1月から2023年1月の20年間とする
  • 買い値および売り値は条件成立日の終値とする
  • 売買単位は100株とする
  • トレードによる手数料、税金は無視する

ちなみに、MACDヒストグラムは、以下で算出します。
  • MACDヒストグラム = MACD - MACDシグナル

検証結果

MACDヒストグラムを使用した株のトレード手法に対する検証結果を以下に示します。

売買数 成功数 成功率 MACD 損益
2003 47 19 40% 18,400
2004 78 25 32% -13,500
2005 63 26 41% -8,300
2006 67 20 30% -55,400
2007 67 25 37% 98,500
2008 67 27 40% 101,900
2009 63 26 41% -47,100
2010 59 20 34% 73,800
2011 61 21 34% 25,400
2012 66 21 32% 600
2013 61 24 39% 14,100
2014 57 22 39% 35,650
2015 66 27 41% 78,250
2016 58 21 36% 234,150
2017 78 19 24% -186,850
2018 50 21 42% 257,000
2019 68 21 31% -69,700
2020 53 20 38% 163,600
2021 62 19 31% -67,800
2022 58 23 40% 64,900

売買数は、MACDの算出期間が多く含まれる2003年を除くと、何れの年も50~80弱となっており、ひと月に4~6回程度の売買が行わていることが分かります。

また、損益のプラスとマイナスの分岐点は、成功率がおよそ30~40%のところにありそうです。

検証結果において、最も投資成績の悪かった2017年の日足チャートおよびMACDヒストグラムを以下に示します。

2017年 任天堂(7974) 日足チャート MACDヒストグラム
2017年 任天堂(7974) 日足チャート MACDヒストグラム

ローソク足の上下に追従するようにMACDヒストグラムも増減していることが確認できます。

しかし、MACDヒストグラムの増減のみを売買条件に設定すると、細かいノイズを拾ってしまうため、売買数が増加し、小さな損失が積み重なってしまうことが分かりました。

続いて、前回のMACDおよびRSIを使用した株のトレード手法に対する検証結果と比較したものを以下に示します。

ヒスト 損益 MACD 損益 RSI 損益
2003 18,400 -62,400 -6,800
2004 -13,500 -43,900 63,800
2005 -8,300 22,200 25,900
2006 -55,400 -160,200 -90,200
2007 98,500 -8,700 125,500
2008 101,900 -55,500 -111,500
2009 -47,100 -54,600 44,400
2010 73,800 59,500 -105,100
2011 25,400 75,400 -57,400
2012 600 23,300 -22,600
2013 14,100 -7,700 84,200
2014 35,650 25,200 39,800
2015 78,250 -30,650 -5,050
2016 234,150 -28,600 164,850
2017 -186,850 32,650 -181,900
2018 257,000 -36,300 71,800
2019 -69,700 74,900 -17,300
2020 163,600 153,500 -61,900
2021 -67,800 248,800 324,600
2022 64,900 -125,100 120,600

「ヒスト 損益」は、MACDヒストグラムを使用した損益の検証結果を示しています。

また、「MACD 損益」は前回のMACD検証による損益、「RSI 損益」は以前に行ったRSI検証による損益を示しています。

2003年から2022年の損益を合計すると、それぞれ次のようになります。
  • ヒスト 損益: 717,600円
  • MACD 損益: 101,800円
  • RSI 損益: 405,700円

年によって損益のばらつきはありますが、全体で見ると、MACDヒストグラムを使用した株のトレード手法の方が、単純にMACDとMACDシグナルの比較によるトレード手法より、投資成績の改善を図ることができるようです。

しかし、この状態では、まだ実際に使用できるレベルとは言えませんので、さらなる改善が必要です。

(参考)検証データについて

今回の検証で使用および作成したExcelデータは、以下のGitHub Pagesに公開しています。

https://4affiuser.github.io/data/trade/MACD/トレード_MACD_2_任天堂_検証データ.zip

自己紹介

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株式トレード歴は15年以上、専業株式トレーダーになって5年以上、今も現役で活動中

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