検証 ボリンジャーバンドを使用した株のトレード その3 ±2σで売買 任天堂(7974)

2023/03/14

ボリンジャーバンド

目次
検証 ボリンジャーバンドを使用した株のトレード その3 任天堂(7974)

振り返り ボリンジャーバンドを使用した株のトレード手法の検証

これまで、ボリンジャーバンドを使用した株のトレード手法を検証しました。

ボリンジャーバンドの条件を満たす限り、追加の売買を行うと、投資成績が改善することが分かりました。

ただし、これまでの検証では、売買の値段をその日の終値としていたため、その条件を次のように変更して検証したいと思います。
  • 「買い」の値段: SMA-2σ
  • 「売り」の値段: SMA+2σ

その他の検証条件はこれまでと同じものを使用します。
  • ボリンジャーバンドの期間は12とする
  • 株価データは「任天堂(7974)」を使用する
  • 株価データの期間は2003年1月から2023年1月の20年間とする
  • 売買単位は100株とする
  • トレードによる手数料、税金は無視する

検証結果

検証結果を以下に示します

売買数 成功数 成功率 B.B.値段 損益
2003 9 8 89% 145,849
2004 8 6 75% 17,241
2005 10 9 90% 81,122
2006 14 12 86% 381,664
2007 11 7 64% 30,474
2008 9 7 78% 429,617
2009 12 12 100% 519,228
2010 12 9 75% -81,195
2011 13 11 85% 248,968
2012 15 9 60% -11,108
2013 12 10 83% 149,611
2014 13 9 69% 157,429
2015 12 10 83% -95,941
2016 12 10 83% 74,039
2017 16 13 81% 103,425
2018 12 9 75% 243,634
2019 17 15 88% 482,339
2020 12 11 92% 1,561,895
2021 14 12 86% 595,110
2022 17 15 88% 898,489

  • 2003年から2022年における損益の合計: 5,931,889円

「B.B.値段 損益」が今回の検証結果を示しています。

2003年から2022年における損益の合計だけを比較しても、新規売買の値段をボリンジャーバンドの数値に合わせた方が利益の拡大に繋がることが分かりました。

念のため、これまでのボリンジャーバンドを使用した検証結果の比較を以下に示します。

B.B.値段 損益 B.B.複数 損益 B.B.1回 損益
2003 145,849 135,900 36,000
2004 17,241 13,600 -24,300
2005 81,122 56,700 -8,800
2006 381,664 210,400 58,600
2007 30,474 -44,900 -141,500
2008 429,617 167,700 14,000
2009 519,228 277,000 -15,400
2010 -81,195 -24,900 -44,700
2011 248,968 311,800 68,300
2012 -11,108 -130,800 -45,100
2013 149,611 52,700 -25,500
2014 157,429 99,150 -27,350
2015 -95,941 -24,850 20,700
2016 74,039 48,250 -77,100
2017 103,425 106,900 8,150
2018 243,634 137,200 38,400
2019 482,339 319,200 96,900
2020 1,561,895 1,432,200 58,900
2021 595,110 144,800 -79,100
2022 898,489 577,400 131,900
合計 5,931,889 3,865,450 43,000

「B.B.複数 損益」は、売買条件成立時に追加で複数の売買を許可した場合の検証結果です。

また、「B.B.1回 損益」は、売買条件成立時に追加の売買を認めない場合の検証結果です。

上記の結果において、2010年と2015年は株価が大きなギャップを伴う変化をした年でした。

こうした株価の推移に対しては、新規売買の値段をボリンジャーバンドの数値に合わせても損益は改善しないことが分かりました。

とはいえ、これまでの移動平均やRSI, MACDを使用した株のトレード手法に比べると、ボリンジャーバンドを使用した株のトレード手法はかなりの手ごたえを感じました。

追加検証

ボリンジャーバンドの期間について改めて調べたところ、開発者であるジョン・ボリンジャーの推奨が次のようになっていることを知りました。
  • 期間20日と標準偏差±2σを基本とする
  • 短期用は期間10日と標準偏差±1.9σ
  • 長期用は期間50日と標準偏差±2.1σ

そこで、ボリンジャーバンドの期間を20日とした場合の検証結果を確認することにしました。

売買数 成功数 成功率 B.B.20日 損益
2003 7 7 100% 234,410
2004 4 3 75% -212,623
2005 8 7 88% 132,596
2006 6 4 67% -391,500
2007 7 4 57% -374,971
2008 7 5 71% -1,727,991
2009 6 3 50% 79,322
2010 8 6 75% 141,319
2011 9 7 78% 58,328
2012 8 5 63% -32,847
2013 7 7 100% 246,612
2014 9 8 89% 345,785
2015 8 7 88% 142,825
2016 8 6 75% 151,903
2017 5 2 40% -1,610,112
2018 7 6 86% 754,981
2019 9 8 89% 354,160
2020 6 5 83% -233,436
2021 10 9 90% 978,763
2022 13 13 100% 1,009,457

  • 2003年から2022年における損益の合計: 46,980円

ボリンジャーバンドの期間を20日にすると、検証結果がとてつもなく悪くなることが分かりました。

特に2008年と2017年の投資成績がずば抜けて悪いです。

2008年におけるボリンジャーバンドの期間を12日および20日とした場合の日足チャートおよびボリンジャーバンドを以下に示します。

2008年 任天堂(7974) 日足チャート ボリンジャーバンド(期間12日)
2008年 任天堂(7974) 日足チャートおよびボリンジャーバンド(期間12日)

2008年 任天堂(7974) 日足チャート ボリンジャーバンド(期間20日)
2008年 任天堂(7974) 日足チャートおよびボリンジャーバンド(期間20日)

2008年9月2日頃(黄色い星印)を比較すると、期間が12日の場合は、そのタイミングで買い玉が返済されると同時に売り玉が追加されるため、利益が増えます。

しかし、期間が20日の場合は、そのタイミングで買い玉が清算されないまま、さらに買い玉が追加されることになり、大きな損失に繋がっていました。

2017年の場合も、同様の状況によって期間が20日の場合に損失が膨らんでしまいました。

ボリンジャーバンドの期間はとても重要なパラメータであり、対象の銘柄の特性に合わせて調整した方が良いことが今回の結果から分かりました。

検証データについて

今回の検証で作成したExcelデータは、以下のGitHub Pagesに公開しています。

https://4affiuser.github.io/data/trade/BollingerBand/トレード_BollingerBand_3_任天堂_検証データ.zip

自己紹介

自分の写真
株式トレード歴は15年以上、専業株式トレーダーになって5年以上、今も現役で活動中

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