検証 移動平均線を使用した株のトレード その4 RSI 任天堂(7974)

2023/01/31

移動平均線

目次
検証 移動平均線を使用した株のトレード その4 RSI 任天堂(7974)

移動平均線を使用した株のトレードについて

これまで、移動平均線を使用した株のトレード手法について、以下のものを検証してきました。

それぞれの手法には、それぞれの課題が存在したことを確認することができました。

移動平均線 + RSI(Relative Strength Index)を使用した株のトレード手法に対する検証を行いたいと思います。

RSIの算出方法

RSIの算出方法は、いくつかの種類があるようですが、今回の検証では、以下を使用しました。
  • A = n日間の終値の上昇幅の合計
  • B = n日間の終値の下落幅の合計
  • RSI = A / (A + B) * 100 [%]

検証条件

検証条件を下記に示します。
  • 移動平均の期間は10日とする
  • RSIの期間は14日とする
  • 「買い」の詳細条件は次の通り
    • 買い条件A and 買い条件B and 買い条件C
      • 買い条件A: 前日の終値 < 前日の移動平均の値
      • 買い条件B: 当日の移動平均の値 < 当日の終値
      • 買い条件C: 当日のRSI < x%
  • 「売り」の詳細条件は次の通り
    • 売り条件A and 売り条件B
      • 売り条件A: 前日の移動平均の値 < 前日の終値
      • 売り条件B: 当日の終値 < 当日の移動平均の値
  • 株価データは「任天堂(7974)」を使用する
  • 株価データの期間は2003年1月から2023年1月の20年間とする
  • 買い値および売り値は条件成立日の終値とする
  • 売買単位は100株とする
  • トレードによる手数料、税金は無視する

検証結果

「当日のRSI < 30%」の検証結果を以下に示します。

売買数 成功数 成功率 RSI 損益 10日 損益
2003 0 0 - 0 -11,800
2004 0 0 - 0 -1,300
2005 0 0 - 0 13,500
2006 0 0 - 0 49,400
2007 0 0 - 0 269,900
2008 0 0 - 0 -211,700
2009 0 0 - 0 -147,300
2010 1 0 0% -400 44,800
2011 1 0 0% -1,900 -24,800
2012 0 0 - 0 -8,200
2013 0 0 - 0 31,700
2014 4 1 25% -1,700 25,450
2015 3 1 33% 10,400 75,850
2016 2 1 50% -2,850 70,050
2017 2 0 0% -10,150 121,450
2018 2 0 0% -14,100 -32,300
2019 0 0 - 0 37,550
2020 1 0 0% -12,300 170,700
2021 0 0 - 0 -31,200
2022 1 1 100% 17,900 -33,900

「RSI 損益」が今回の検証による結果です。

また、「10日 損益」は、10日の移動平均線を下から上に上抜けたら「買い」、逆に上から下に下抜けたら「売り」とした検証の結果です。

多くの年で売買数がゼロとなってしまいました。

例えば、2007年の日足チャートを以下に示します。

2007年 任天堂(7974) 日足チャート 10日 移動平均 RSI
2007年 任天堂(7974) 日足チャート 10日 移動平均 + RSI

2007年の日足チャートを見ると、RSIが30%を下回ることはまれであり、この結果、売買数がゼロになったことが分かります。

そこで、RSIの条件を40, 50, 60%に変更してみました。

RSI<40% RSI<50% RSI<60% 10日 損益
2003 4,500 10,100 -6,000 -11,800
2004 4,500 -11,600 9,300 -1,300
2005 -3,200 12,000 10,500 13,500
2006 10,200 51,900 32,400 49,400
2007 25,000 141,000 127,500 269,900
2008 -140,200 -160,200 -202,700 -211,700
2009 -51,100 -104,100 -139,200 -147,300
2010 -9,200 -37,300 -29,900 44,800
2011 5,200 -5,900 -21,000 -24,800
2012 -13,600 -17,100 -17,800 -8,200
2013 18,900 3,700 39,500 31,700
2014 20,550 14,900 32,350 25,450
2015 7,850 45,300 35,100 75,850
2016 -10,250 -3,950 89,300 70,050
2017 -18,650 38,700 112,150 121,450
2018 -29,900 -6,600 300 -32,300
2019 74,150 70,450 106,750 37,550
2020 111,300 204,600 182,200 170,700
2021 -11,900 -95,800 -55,400 -31,200
2022 34,800 4,400 -60,100 -33,900

RSIを考慮することで、トレード成績が改善する点もあれば、悪化する点もあることが分かりました。
  • RSIの考慮によりトレード成績が特に改善した年
    • 2008年、2009年
  • RSIの考慮によりトレード成績が特に悪化した年
    • 2007年、2010年、2015年、2016年、2017年

2008年から2009年は、トレンドが横ばいから下降トレンドに移行したタイミングです。

一方、2007年と2017年は上昇トレンド、2015年と2016年は上昇と下降を繰り返した横ばいのトレンドでした。

2015年から2016年の日足チャートを以下に示します。

2015年から2016年 任天堂(7974) 日足チャート 10日 移動平均 RSI
2015年から2016年 任天堂(7974) 日足チャート 10日 移動平均 + RSI

RSIが40%を下回るタイミングもそれなりに散見できますが、損切りによる損失がトレード成績を悪化させていることが分かりました。

RSIは、もともと逆張り向けのテクニカル指標ですので、移動平均線を利用する順張りのトレード手法とは相性が悪いのかもしれません。

(参考)検証データについて

今回の検証で使用および作成したデータは、以下のGitHub Pagesに公開しています。

https://4affiuser.github.io/data/trade/moving_average/トレード_移動平均_4_任天堂_検証データ.xls

自己紹介

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株式トレード歴は15年以上、専業株式トレーダーになって5年以上、今も現役で活動中

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