検証 RSIを使用した株のトレード その4 任天堂(7974)

2023/02/15

RSI

目次
検証 RSIを使用した株のトレード その4 任天堂(7974)

これまでのRSIを使用したトレード手法の検証結果

これまで行ったRSIを使用したトレード手法の検証は、以下の通りです。

何れのトレード手法にも一長一短(投資成績が改善する年と悪化する年)があり、これがベストであると言えそうな手法は見つかっていません。

そもそも、RSIは、移動平均線を使用したトレード手法のような順張りの投資スタイルではなく、逆張りの投資スタイルです。

このため、株価が上昇トレンド or 下降トレンドを描いているタイミングでは、RSIを使用したトレード手法の成績は悪化してしまいます。

日足チャートを見ながら、具体的に確認したいと思います。

日足チャート 任天堂 2017年 RSI 上昇トレンド
日足チャート 任天堂 2017年 RSI 上昇トレンド

上記は、任天堂(7974)の2017年の日足チャートです。

RSIが30%以下で買い、RSIが70%以上で売り、という条件でのトレード手法を検証したものです。

上昇トレンドを描いている状況では、安く売り、高く買ってしまうため、成績が悪化してしまいます。

このため、RSIをベースに、損切りルールを追加すると共に、上昇トレンド or 下降トレンドではトレードをスキップする手法を検討してみました。

つまり、「RSI + 移動平均線 + 損切り」によるトレード手法の検証です。

検証条件

以下の条件で、トレード手法の検証を行いました。
  • RSIの期間は14日とする
  • 「買い」の条件: 買い条件A and 買い条件B
    • 買い条件A: RSI < 30% で新規買い or 返済買い
    • 買い条件B: 移動平均線が上から75日、25日、5日と並ぶ場合(下降トレンド)を除く
  • 「売り」の条件: 売り条件A and 売り条件B
    • 売り条件A: 70% < RSI で空売り or 返済売り
    • 売り条件B: 移動平均線が上から5日、25日、75日と並ぶ場合(上昇トレンド)を除く
  • 「買い」および「売り」は、条件を満たす限りN回(N=1, 2, 3, 4)まで追加の売買を行う
  • 「損切りルール」の条件
    • 「買い」の損切り: 終値 < 買い値 + 5%
    • 「売り」の損切り: 売り値 + 5% < 終値
  • 株価データは「任天堂(7974)」を使用する
  • 株価データの期間は2003年1月から2023年1月の20年間とする
  • 買い値および売り値は条件成立日の終値とする
  • 売買単位は100株とする
  • トレードによる手数料、税金は無視する

検証結果

N=1, 2, 3, 4での検証結果を以下に示します。

N=1回での検証結果


RSI SMA 1回 RSI 30% 1回
2003 -6,400 -6,800
2004 16,500 63,800
2005 8,800 25,900
2006 0 -90,200
2007 0 125,500
2008 361,700 -111,500
2009 39,500 44,400
2010 -93,000 -105,100
2011 -16,000 -57,400
2012 -21,200 -22,600
2013 -16,900 84,200
2014 8,750 39,800
2015 -35,950 -5,050
2016 -20,300 164,850
2017 4,300 -181,900
2018 -123,100 71,800
2019 -37,600 -17,300
2020 -144,400 -61,900
2021 87,100 324,600
2022 179,900 120,600

「RSI SMA 1回」が今回の検証結果を示しています。

また、「RSI 30% 1回」は、単純にRSIのみを売買条件とした場合(30% < RSI で買い、RSI < 70% で売り)の検証結果です。

2006年および2007年の結果がゼロとなっていますが、その間は上昇トレンドが続いた期間で、売買が成立しませんでした。

その結果、2008年の利益が大きくなっているのが分かります。

全般的に、「RSI 30% 1回」と比べると結果が悪化しているように見えます。

やはり、損切り実行後に期間を開けずに売買を行ってしまうことから、損失が増える傾向にあります。

N=2回での検証結果


RSI SMA 2回 RSI 30% 2回
2003 -6,300 700
2004 44,000 117,400
2005 9,700 57,300
2006 0 -197,300
2007 0 49,400
2008 779,600 -264,000
2009 76,200 61,400
2010 -174,400 -186,200
2011 -26,700 -145,400
2012 -96,800 -43,800
2013 -35,600 159,900
2014 -23,500 74,600
2015 -70,150 6,450
2016 -40,300 326,050
2017 -11,500 -360,500
2018 -96,400 156,800
2019 -63,600 -7,950
2020 -256,600 -105,000
2021 214,000 405,700
2022 109,900 225,700

全般的に、「RSI 30% 2回」と比べて結果が悪化しています。

N=3回での検証結果


RSI SMA 3回 RSI 30% 3回
2003 -5,900 9,000
2004 62,700 166,300
2005 9,900 82,900
2006 0 -302,800
2007 0 -43,600
2008 1,056,100 -431,500
2009 98,400 107,900
2010 -241,400 -253,300
2011 -25,400 -204,500
2012 -123,000 -53,100
2013 -26,100 225,300
2014 -25,350 117,600
2015 -125,550 30,100
2016 -59,700 464,250
2017 -27,200 -540,600
2018 -127,400 250,200
2019 -144,600 20,450
2020 -284,600 -135,100
2021 344,600 474,100
2022 219,800 269,400

全般的に、「RSI 30% 3回」と比べて結果が悪化しています。

N=4回での検証結果


RSI SMA 4回 RSI 30% 4回
2003 -11,300 16,900
2004 62,800 212,900
2005 4,900 93,500
2006 0 -408,300
2007 0 -120,600
2008 1,299,100 -584,000
2009 98,400 110,100
2010 -306,900 -308,500
2011 -50,800 -243,200
2012 -133,100 -56,600
2013 -35,600 269,200
2014 -45,200 171,900
2015 -316,550 49,650
2016 -81,050 634,200
2017 -12,950 -719,400
2018 -133,500 298,500
2019 -230,900 38,400
2020 -305,000 -192,900
2021 438,200 497,300
2022 275,500 331,600

全般的に、「RSI 30% 4回」と比べて結果が悪化しています。

2008年の利益は、トレード回数のパラメータであるNが増えるほど多くなるのが確認できます。

一方で、他の年の損失も増加する傾向になります。

次回は、損切り後にトレードを禁止する期間を設けた場合の検証を行ってみたいと思います。

(参考)検証データについて

今回の検証で使用したExcelデータは、以下のGitHub Pagesに公開しています。

https://4affiuser.github.io/data/trade/RSI/トレード_RSI_4_任天堂_検証データ.zip

自己紹介

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株式トレード歴は15年以上、専業株式トレーダーになって5年以上、今も現役で活動中

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