検証 ボリンジャーバンドを使用した株のトレード その7 逆張り+順張り 返済 任天堂(7974)

2023/03/26

ボリンジャーバンド

目次
検証 ボリンジャーバンドを使用した株のトレード その7 逆張り+順張り 返済 任天堂(7974)

振り返り ボリンジャーバンドを使用した株のトレード手法の検証

これまで、ボリンジャーバンドを使用した株のトレード手法を検証しました。

今回は、ボリンジャーバンドを使用した株のトレード手法に対して、前回の逆張り+順張りとは異なるものを検証したいと思います。

具体的には、次の通りです。
  • 高値 or 安値が±2σを超えた初めのN回を順張りの売買シグナルと判断し、返済売買を行わずスルーする
    • 例えば、N=2の場合、-2σで購入した買い玉を1回目の+2σ到達で返済売りするのではなく、2回目の+2σ到達で返済売りする
  • 損切りは、少なくとも1回+2σに到達した後、N回目の+2σに到達することなく、終値がSMAを下回った場合は、その終値で損切りする

検証条件

今回検証するトレード条件は、以下の通りです。
  • 「買い」条件: 安値<SMA-2σ
  • 「返済売り」条件: 条件A or 条件B(損切り)
    • 条件A: SMA+2σ<高値 がN回成立した日のSMA+2σで返済売り
    • 条件B(損切り): 少なくとも1回 SMA+2σ<高値 が成立した後、N回の SMA+2σ<高値 が成立することなく 終値<SMA となった場合、その日の終値で損切り
  • 「売り」条件: SMA+2σ<高値
  • 「返済買い」条件: 条件C or 条件D(損切り)
    • 条件C: 安値<SMA-2σ がN回成立した日のSMA-2σで返済買い
    • 条件D(損切り): 少なくとも1回 安値<SMA-2σ が成立した後、N回の 安値<SMA-2σ が成立することなく SMA<終値 となった場合、その日の終値で損切り
  • Nは2, 3, 4とする
  • 条件を満たした場合は追加の「買い」あるいは「売り」を実行する
  • ボリンジャーバンドの期間は12とする
  • 株価データは「任天堂(7974)」を使用する
  • 株価データの期間は2003年1月から2023年1月の20年間とする
  • 売買単位は100株とする
  • トレードによる手数料、税金は無視する

検証結果

検証結果を以下に示します。

返済N=2の検証結果


売買数 成功数 成功率 返済2 損益
2003 9 9 100% 121,695
2004 8 5 63% 12,840
2005 10 8 80% 41,497
2006 14 9 64% 249,219
2007 11 7 64% -582,834
2008 9 7 78% 80,080
2009 12 10 83% 549,971
2010 12 7 58% -106,182
2011 13 9 69% 104,743
2012 14 10 71% -1,106
2013 13 10 77% 146,539
2014 13 11 85% 335,875
2015 12 10 83% -305,321
2016 12 9 75% 366,082
2017 16 12 75% 196,614
2018 12 8 67% 269,965
2019 15 11 73% 326,426
2020 12 10 83% 1,345,868
2021 14 11 79% 508,211
2022 17 13 76% 468,934

  • 2003年から2022年における損益の合計: 4,129,115円

成功率が最も低かったのは、2010年の58%でした。

一方で、2015年は、成功率が83%にもかかわらず、損失が305,321円となってしまいました。

2015年3月は、任天堂がモバイル向けの「スーパーマリオ」をリリースするとの発表をきっかけに、ストップ高からの株価高騰となりました。

こうした強いトレンドに対して、逆張りのトレード手法は相性が悪く、今回の検証では、2015年5月に640,139円の損失が損切りの実行により発生してしまいました。

この1回のトレードの損失が大きかったため、勝率が高いにもかかわらず2015年は利益を確保することができませんでした。

返済N=3の検証結果


売買数 成功数 成功率 返済3 損益
2003 9 9 100% 129,427
2004 8 5 63% 48,704
2005 10 8 80% 29,084
2006 14 9 64% 267,431
2007 11 8 73% -336,110
2008 9 6 67% -88,747
2009 12 10 83% 346,590
2010 10 5 50% -260,805
2011 13 9 69% 92,644
2012 14 11 79% 42,044
2013 13 8 62% 243,568
2014 13 11 85% 428,449
2015 12 8 67% -567,565
2016 12 9 75% 680,765
2017 14 10 71% -64,265
2018 12 8 67% 355,620
2019 15 12 80% 448,767
2020 12 10 83% 1,459,513
2021 14 11 79% 891,073
2022 17 12 71% 406,705

  • 2003年から2022年における損益の合計: 4,552,893円

成功率が最も低かったのは、N=2と同じく2010年で、50%でした。

2015年に次いで投資成績が悪かったのは2007年ですが、こちらも成功率は73%と高くなっています。

2007年の株価は、右肩上がりの上昇トレンドを形成しており、損失が膨らんだことが敗因です。

実際、2007年6月には514,198円の損失、2007年8月には808,403円の損失がどちらも損切りの条件に基づいて確定しており、これらの損失をその他の利益でカバーしきれませんでした。

返済N=4の検証結果


売買数 成功数 成功率 返済4 損益
2003 9 8 89% 102,292
2004 7 3 43% -1,226
2005 11 8 73% 103,731
2006 14 9 64% 142,240
2007 11 7 64% -590,848
2008 9 7 78% 113,082
2009 11 9 82% 275,491
2010 11 7 64% -146,476
2011 13 9 69% 59,680
2012 14 11 79% 46,917
2013 13 7 54% 140,775
2014 13 10 77% 485,790
2015 12 8 67% -602,858
2016 11 9 82% 712,972
2017 15 11 73% 352,633
2018 10 8 80% 535,482
2019 15 12 80% 467,344
2020 12 10 83% 1,373,065
2021 14 10 71% 972,564
2022 17 12 71% 197,796

  • 2003年から2022年における損益の合計: 4,740,447円

成功率が最も低かったのは、2004年の48%でした。

N=2, 3で成功率の低かった2010年は、成功率が64%と改善しましたが、年間の投資成績は損失となりました。

検証結果の比較


返済2 損益 返済3 損益 返済4 損益 ±2σ 損益
2003 121,695 129,427 102,292 145,849
2004 12,840 48,704 -1,226 17,241
2005 41,497 29,084 103,731 81,122
2006 249,219 267,431 142,240 381,664
2007 -582,834 -336,110 -590,848 30,474
2008 80,080 -88,747 113,082 429,617
2009 549,971 346,590 275,491 519,228
2010 -106,182 -260,805 -146,476 -81,195
2011 104,743 92,644 59,680 248,968
2012 -1,106 42,044 46,917 -11,108
2013 146,539 243,568 140,775 149,611
2014 335,875 428,449 485,790 157,429
2015 -305,321 -567,565 -602,858 -95,941
2016 366,082 680,765 712,972 74,039
2017 196,614 -64,265 352,633 103,425
2018 269,965 355,620 535,482 243,634
2019 326,426 448,767 467,344 482,339
2020 1,345,868 1,459,513 1,373,065 1,561,895
2021 508,211 891,073 972,564 595,110
2022 468,934 406,705 197,796 898,489
合計 4,129,115 4,552,893 4,740,447 5,931,889

「±2σ 損益」は、返済をN=1(つまり、単純に±2σでの売買)とした条件での検証結果を示しています。

利益確定を遅らせるトレード手法は、利益を伸ばすことを期待したものでしたが、一方で、損切りが必要となり、損切りによる損失の増加も招く結果となってしまいました。

結果として、単純に±2σで売買を繰り返すトレード手法の投資成績を改善することができず、引き続き、改善を模索していきたいと思います。

検証データについて

今回の検証で作成したExcelデータは、以下のGitHub Pagesに公開しています。

https://4affiuser.github.io/data/trade/BollingerBand/トレード_BollingerBand_7_任天堂_検証データ.zip

自己紹介

自分の写真
株式トレード歴は15年以上、専業株式トレーダーになって5年以上、今も現役で活動中

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